退職代行は正社員でも使える【2026年】
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正社員だからといって、退職代行が使えないということはない。民法第627条第1項は、期間の定めのない雇用契約について退職届の提出から2週間で契約が終了すると定めている。会社の承認は不要だ。
しかし正社員には、パート・アルバイトや派遣社員とは異なる固有の問題がある。退職金の取り扱い、最大40日にもなる有給消化、引き継ぎ圧力、競業避止義務——これらは正社員だからこそ発生するハードルだ。
この記事では、正社員が退職代行を使う際の注意点と対策を整理し、おすすめサービス4選を紹介する。
正社員の退職は法的に自由——根拠と条件
正社員が退職代行を使えるかどうかの結論は「使える」だ。法的根拠は以下の通り。
民法第627条第1項——2週間前の申入れで退職可能
民法第627条第1項は「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する」と規定している。正社員(無期雇用)はこの条文に該当する。
つまり、退職届を提出してから2週間経過すれば、会社の同意がなくても雇用契約は終了する。就業規則に「退職は1ヶ月前に申し出ること」と書かれていても、民法の規定が優先されるというのが通説だ。
退職代行は「退職の意思表示の伝達」を代行するサービス
退職代行は利用者に代わって会社に退職の意思を伝える。これは「使者」としての行為であり、弁護士法に違反する非弁行為には当たらない。ただし、有給消化の「交渉」や未払い残業代の「請求」は、民間業者が行うと非弁行為に該当する。交渉が必要なら労働組合型か弁護士型を選ぶ必要がある。
正社員特有の5つの問題と対策
正社員が退職代行を使う際に直面する問題は、パートや派遣とは質が異なる。以下の5つを事前に理解しておくことが重要だ。
① 退職金——退職代行を使っても受け取れる
退職金制度がある会社なら、退職代行を使っても退職金は受け取れる。退職代行の利用は退職金の不支給事由には該当しない。ただし以下の点を事前に確認しておくべきだ。
- 退職金規程の確認: 「自己都合退職」と「会社都合退職」で金額が異なるケースが多い。退職代行を使った場合は「自己都合退職」扱いになる
- 勤続年数の条件: 「勤続3年以上」など最低在籍期間を設けている会社がある。条件を満たしているか確認する
- 退職金の減額交渉: 会社が退職金を不当に減額してきた場合、弁護士型の退職代行なら法的に対抗できる
② 有給消化——最大40日分を使い切る方法
正社員は勤続年数に応じて年間最大20日の有給が付与される(労働基準法第39条)。繰越分を含めると最大40日分が残っている場合がある。退職代行を使う際、この有給を全て消化できるかは業者の種類によって変わる。
- 民間業者: 「有給を消化したい」という要望を会社に伝えることはできるが、会社が拒否した場合の交渉はできない
- 労働組合型: 団体交渉権に基づき、有給消化の交渉が可能。会社は団体交渉を拒否できない(労働組合法第7条2号)
- 弁護士型: 法的根拠を示して有給消化を確実にする。拒否された場合は法的措置も取れる
有給が20日以上残っている場合、有給消化の交渉ができる労組型か弁護士型を選ぶべきだ。日給1万円として、20日分の有給消化で20万円の価値がある。退職代行の費用(2〜5万円)は十分に回収できる。
③ 引き継ぎ圧力——法的義務はないが、対策は必要
正社員は担当業務が多く、引き継ぎの圧力が最も強い雇用形態だ。「あなたが辞めたらプロジェクトが止まる」「引き継ぎなしでは退職を認めない」——こうした発言は珍しくない。
結論から言えば、引き継ぎに法的義務はない。引き継ぎを理由に退職を拒否することは法的に認められていない。ただし、以下の対策を取ることでトラブルを最小化できる。
- 引き継ぎ資料を事前に作成: 業務手順書、進行中の案件リスト、連絡先一覧をまとめておく
- PCのデスクトップに保存: 退職代行に依頼する前日までに完成させる
- 退職代行に資料の存在を伝えてもらう: 「引き継ぎ資料はデスクに置いてあります」と会社に伝達してもらう
④ 競業避止義務——転職先に制限がかかるケース
正社員の雇用契約書や就業規則に「退職後○年間、同業他社への転職を禁じる」という競業避止条項が含まれていることがある。特に営業職、技術職、管理職に多い。
ただし、競業避止義務が有効になるには「期間・地域範囲・代償措置(退職金上乗せ等)」の合理性が必要だ。「無期限・全業種」のような過度な制限は無効と判断されるケースが多い。不安がある場合は弁護士型の退職代行を選ぶべきだ。弁護士が競業避止条項の有効性を判断し、必要に応じて会社と交渉してくれる。
⑤ 損害賠償請求——請求されるリスクは極めて低い
「退職代行を使ったら損害賠償を請求されるのでは?」という不安を持つ正社員は多い。結論から言えば、退職代行を使ったことを理由に損害賠償が認められたケースはほぼない。
退職は労働者の権利であり、権利行使によって損害賠償が発生する法的根拠はない。ただし、会社の機密情報を持ち出した、顧客を引き抜いた等の「退職とは別の違法行為」があれば話は変わる。退職代行を使う際は会社の備品・データを確実に返却し、余計なトラブルを避けることが重要だ。
退職代行モームリ最高だった。営業所から電話が来たけど『辛いですが電話出ないでください!』って心のあるLINEでずっと応援してくれた。深夜に不安でLINEしても即答してくれて、『ご安心してください!』と何度も言われた。本当にありがとうモームリさん。
出典: リクルートメイト
※2026年2月、運営会社代表が弁護士法違反容疑で逮捕され、現在新規受付を停止中です。最新の状況は公式サイトをご確認ください。
退職代行を使わない方がいいケース
退職代行は万能ではない。以下に該当する正社員は、退職代行を使わず自分で退職手続きを進めた方がいい。
- 上司との関係が良好で、退職を言い出せる場合: 費用をかける必要がない。円満退職は転職時の評価にもプラスになる
- 退職日まで1ヶ月以上の余裕がある場合: 計画的に引き継ぎと退職手続きを進められるなら、直接伝える方がスムーズ
- 役員・取締役の場合: 役員は労働者ではなく「委任関係」にあるため、退職代行の対象外。弁護士に個別相談する必要がある
- 退職金の個別交渉が必要な場合: 退職金の増額交渉は弁護士でないとできない。退職代行とは別に弁護士への相談が必要
逆に、「上司が怖くて言い出せない」「引き止めが激しい」「パワハラで心身に限界が来ている」「有給を消化させてもらえない」場合は、退職代行を使うべきだ。正社員であることを理由にためらう必要はない。
正社員におすすめの退職代行4選
正社員は退職金・有給消化・引き継ぎなど交渉事が多い。民間業者ではなく、労働組合型か弁護士型を選ぶのが鉄則だ。
| サービス名 | 料金(税込) | 運営元 | 有給交渉 | 退職金対応 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 退職代行 即ヤメ | 24,000円 | 労働組合 | ⭕ | 伝達のみ | 費用を抑えたい人 |
| 弁護士法人ガイア | 55,000円 | 弁護士法人 | ⭕ | ⭕ 交渉可 | 法的トラブルがある人 |
| 男の退職代行 | 26,800円 | 労働組合 | ⭕ | 伝達のみ | 男性の正社員 |
| わたしNEXT | 21,800円 | 労働組合 | ⭕ | 伝達のみ | 女性の正社員 |
1位|退職代行 即ヤメ — コスパ最強・後払い対応
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 24,000円(税込) |
| 運営元 | 労働組合 |
| 後払い | ⭕ 対応 |
| 対応時間 | 24時間(LINE) |
労働組合運営のため団体交渉権があり、正社員の有給消化交渉にも対応できる。24,000円は労組型の中でも最安水準で、後払いにも対応している。「有給が大量に残っているが、会社が消化を渋っている」という正社員に最適だ。24時間LINEで相談できるため、深夜に思い立ってもすぐに動ける。
2位|弁護士法人ガイア法律事務所 — 退職金・競業避止の交渉が可能
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 55,000円(税込) |
| 運営元 | 弁護士法人 |
| 対応時間 | 24時間365日 |
正社員で「退職金を減額された」「競業避止義務で転職を制限されそう」「未払い残業代がある」——こうした法的問題を抱えている場合は弁護士法人一択だ。退職金の不当減額に対する法的交渉、競業避止条項の有効性判断、未払い残業代の請求まで、弁護士が直接対応する。55,000円は弁護士型としては標準的な価格だ。
3位|男の退職代行 — 男性正社員に特化
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 26,800円(税込) |
| 運営元 | 労働組合(toNEXTユニオン) |
| 累計実績 | 3万件以上 |
男性正社員の退職に特化したサービス。労組運営で有給消化の交渉が可能。累計3万件以上の実績があり、営業職やIT職など正社員の退職事例を豊富に持っている。転職サポートも付帯しているため、退職後のキャリアが不安な人にも向いている。
4位|わたしNEXT — 女性正社員に特化
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 21,800円(税込) |
| 運営元 | 労働組合(toNEXTユニオン) |
| 特徴 | 女性スタッフ対応 |
女性正社員の退職に特化。セクハラや人間関係の悩みなど、女性特有の問題にも寄り添った対応が特徴だ。21,800円は4社の中で最安。労組運営のため有給消化の交渉も可能で、退職後2週間のアフターフォローもある。
退職後に会社から直接電話がかかってきました。即ヤメからその可能性の説明がなかったので、戸惑いました
正社員 — 出典: すべらない転職
正社員が退職代行を使う流れ
正社員の場合、以下の6ステップで退職が完了する。詳細は退職代行の流れを参照してほしい。
- 無料相談: LINEやメールで退職代行に相談。正社員特有の状況(退職金・有給残日数・競業避止義務の有無)を伝える
- 申し込み・入金: サービスを選んで正式に依頼。即ヤメなら後払いも可
- 事前準備: 引き継ぎ資料の作成、私物の持ち帰り、退職届の準備。退職届のテンプレートは退職代行が用意してくれる
- 退職代行が会社に連絡: 指定した日時に退職代行が会社へ退職の意思を伝達。有給消化の要望も同時に伝える
- 有給消化期間: 退職届提出後、有給を消化しながら退職日を迎える。この間、出社の必要はない
- 退職完了: 離職票・源泉徴収票・退職金の受領を確認。ボーナスの扱いも事前に確認済みなら問題ない
よくある質問(FAQ)
Q. 正社員でも退職代行を使えますか?
A. はい、正社員でも退職代行は問題なく利用できます。民法第627条第1項により、期間の定めのない雇用契約(正社員)は退職届の提出から2週間で終了します。会社の承認は不要です。
Q. 退職代行を使ったら退職金はもらえますか?
A. 退職金制度がある会社なら、退職代行を使っても退職金は受け取れます。退職代行の利用は退職金の不支給事由に該当しません。ただし、退職金規程の確認は事前に行いましょう。
Q. 正社員が退職代行を使うと有給休暇は消化できますか?
A. 消化できます。有給取得は労働基準法第39条で定められた権利であり、退職代行の利用有無に関係なく行使可能です。労働組合型や弁護士型の退職代行なら有給消化の交渉も代行してくれます。詳しくは退職代行で有給消化はできる?を参照してください。
Q. 引き継ぎをしないで退職しても問題ありませんか?
A. 法的に引き継ぎの義務はありません。ただし、引き継ぎ資料を事前に作成しておくと円滑に退職できます。引き継ぎを理由に退職を拒否されることは法的に認められていません。詳しくは退職代行と引き継ぎをご確認ください。
Q. 競業避止義務がある場合でも退職代行は使えますか?
A. 使えます。退職代行の利用と競業避止義務は別の問題です。競業避止義務の有効性は「期間・地域・代償措置」の合理性で判断されるため、退職後の転職先について不安がある場合は弁護士型の退職代行がおすすめです。
まとめ — 正社員こそ退職代行を上手く活用すべき
正社員は退職金、有給消化、引き継ぎ、競業避止義務など、退職時に考慮すべき要素が多い。だからこそ交渉力のある退職代行を選ぶことが重要だ。
- 費用を抑えたいなら即ヤメ — 24,000円・後払い対応・労組運営で有給交渉可
- 退職金・競業避止の問題があるならガイア — 55,000円・弁護士が直接対応
- 男性正社員なら男の退職代行 — 26,800円・累計3万件の実績
- 女性正社員ならわたしNEXT — 21,800円・女性特化・最安
退職は労働者の権利だ。正社員だからこそ守られる権利(退職金・有給)を最大限活用して、次のキャリアに進もう。
