退職代行は休職中でも使える|傷病手当金を守る辞め方

退職代行は休職中でも使える|傷病手当金を守る辞め方

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労働問題専門メディア編集部

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適応障害やうつ症状で休職しているのに、「退職を伝えるために出社しなければいけない」——この矛盾が、退職を何ヶ月も先延ばしにさせています。

結論から言えば、休職中でも退職代行は使えます。民法第627条第1項により、労働者は理由を問わず退職の自由を持ち、会社に一度も出社せずに退職を完了できます。

ただし、傷病手当金の退職後継続受給には5つの要件を全て満たす必要があり、1つでも欠けると退職日翌日で打ち切りです。傷病手当金とは、病気やケガで働けない期間に健康保険から支給される給付金(標準報酬日額の2/3相当)です。本記事では、健康保険法第104条の要件を1つずつ整理し、休職満了前・満了時・復職後すぐの3パターン別に「傷病手当金を守りながら辞める方法」を解説します。

休職中の退職手続きと傷病手当金の継続受給について調べるイメージ

休職中でも退職できる法的根拠|民法627条と就業規則の関係

休職中の退職は法律で認められた権利です。会社の就業規則に「休職中は退職できない」と書かれていても、法律のほうが優先されます。

民法第627条第1項が保障する「退職の自由」

民法第627条第1項は「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる」と定めています。正社員(無期雇用)であれば、退職届の提出から2週間で雇用契約は終了します。

「休職中だから」「まだ治療中だから」は退職を制限する法的根拠になりません。退職の意思表示は休職中でも有効であり、退職届は郵送やメールでも法的に成立します。

就業規則の「退職は1ヶ月前に申し出ること」は民法に劣後する

多くの会社の就業規則には「退職の申し出は1ヶ月前まで」と書かれていますが、民法の2週間が法的な最低ラインです。就業規則が民法より労働者に不利な条件を課している場合、法律が優先されます(e-Gov法令検索: 民法第627条)。

傷病手当金の退職後継続受給|5つの要件を全てクリアする方法

休職中の退職で最も重要なのが、傷病手当金の取り扱いです。健康保険法第104条の「資格喪失後の継続給付」の要件を全て満たせば、退職後も最長1年6ヶ月まで傷病手当金を受給し続けられます。

5つの要件(1つでも欠けたら打ち切り)

要件内容注意点
1. 被保険者期間退職日までに健康保険の被保険者期間が継続して1年以上転職で保険が途切れた期間がないか確認
2. 受給中または受給要件充足退職日に傷病手当金を受給している、または受給要件を満たしている申請が遅れていても「要件を満たしていた」ことが証明できればOK
3. 退職日に労務不能退職日時点で「労務に服することができない」状態であること主治医の診断書で証明する
4. 退職日に出勤していない退職日に出勤(一部出勤を含む)していないこと最も見落としやすい要件。退職日に「引き継ぎのため半日だけ出社」すると打ち切りになる
5. 退職後も労務不能が継続退職後も引き続き労務に服することができない状態であること退職翌日から就労可能と判断されると打ち切り

特に要件4が重要です。「退職の挨拶だけでも」「荷物を取りに行くだけ」であっても、退職日に職場へ行くと「出勤」と見なされ、継続給付の権利を失います。退職代行を使えば、退職日に出社する必要が一切なくなるため、この要件を確実にクリアできます(出典: 全国健康保険協会: 傷病手当金について)。

退職タイミング別|3パターンのメリット・デメリット比較

休職中の退職には3つのタイミングがあります。傷病手当金・失業保険・社会保険料への影響が異なるため、自分の状況に合ったパターンを選んでください。

パターンタイミング傷病手当金失業保険社会保険料
A. 休職満了前に退職休職期間の途中で退職5要件全てクリアで継続受給可受給期間延長→就労可能後に申請退職日の翌日に資格喪失。国保へ切替
B. 休職満了で自動退職就業規則の休職期間満了5要件全てクリアで継続受給可会社都合扱いの可能性あり→給付制限なし満了日の翌日に資格喪失
C. 復職後すぐに退職復職→有給消化→退職復職で「労務可能」となるため継続受給は不可自己都合→給付制限2ヶ月(正当理由あれば免除の可能性)復職中は給与から天引き。負担感が小さい

パターンA(休職満了前に退職)がおすすめの人

「復職する意思がなく、傷病手当金を退職後も受給し続けたい人」に最適です。退職代行を使えば退職日に出社しないため、要件4を確実にクリアできます。退職日は「月末」に設定するのがポイントです。月末退職なら翌月1日に資格喪失となり、その月の社会保険料は会社負担で済みます。

パターンB(休職満了で自動退職)がおすすめの人

「傷病手当金の受給期間を最大限に使い切りたい人」に適しています。多くの就業規則では「休職期間満了時に復職できない場合は退職扱い」と規定されており、自分から退職届を出す必要がありません。離職理由が「会社都合」扱いになれば、失業保険の給付制限なしで受給できる可能性があります。

パターンC(復職後すぐに退職)がおすすめの人

「傷病手当金より有給消化を優先したい人」向けです。復職後に有給休暇を全消化してから退職すれば、有給分の給与を受け取れます。ただし、復職した時点で「労務可能」と判断されるため、傷病手当金の継続受給はできなくなります。

休職中に退職代行を使う3つのメリット

休職中の退職で退職代行が特に有効な理由は3つあります。

1. 退職日に出社しなくて済む→傷病手当金の要件4をクリア

前述のとおり、傷病手当金の継続受給には「退職日に出勤していないこと」が要件です。退職代行を使えば会社とのやり取りは全て代行業者が行うため、退職日に出社する必要がなくなります。

2. 精神的負担ゼロで退職手続きが完了する

適応障害やうつ病で休職中の場合、「退職を伝える電話をかける」こと自体が症状の悪化につながります。退職代行なら、LINEで依頼するだけで退職届の提出から貸与品の返却方法まで全て完了します。

適応障害で契約社員・派遣社員の方は、民法第628条の「やむを得ない事由」に基づき契約期間中でも即日退職が認められます。詳しくは退職代行と適応障害|有期雇用でも即日退職できる法的根拠をご覧ください。

3. 有給消化・離職票の理由欄など交渉が可能

労働組合系や弁護士系の退職代行であれば、有給休暇の消化交渉や離職票の退職理由に関する交渉が法的に認められています。特に離職票の理由欄は失業保険の受給条件に直結するため、「自己都合」か「会社都合」かの交渉は重要です。

退職代行を利用して出社せずに退職手続きを完了するイメージ

休職中の退職におすすめの退職代行3選

休職中の退職では「傷病手当金の継続受給に関する交渉力」と「出社不要の確実性」が重要です。以下の3サービスは、休職中の退職実績が豊富で、いずれも退職日の出社を完全に回避できます。

1位|退職代行 即ヤメ — 後払いで休職中の金銭不安を解消

料金24,000円(キャンペーン税込)/ 通常28,000円
運営労働組合(合同労働組合 退職代行即ヤメ)
対応時間24時間(LINE・電話)
後払い対応あり

休職中で給与が止まっている状態でも、後払い対応があるため「退職代行の費用が払えない」という不安がありません。労働組合運営のため有給消化の交渉が法的に可能で、退職日を月末に調整する交渉も行えます。24時間LINEで相談できるため、深夜に退職を決意した場合でもすぐに対応してもらえます。

 退職代行 即ヤメに無料相談する 

退職前は毎日、出勤のたびに動悸がして夜も眠れず、精神的にかなり追い詰められていました。即ヤメを利用し、翌日には会社に連絡を取ってもらい、自分では何もせずに退職が完了しました

出典: すべらない転職

2位|弁護士法人ガイア法律事務所 — 損害賠償リスクがある場合に最適

料金25,300円〜(税込)
運営弁護士法人
対応時間24時間(LINE・メール)
交渉範囲損害賠償・未払い賃金・残業代請求も対応可

休職中の退職で「損害賠償を請求する」と会社から脅されている場合は、弁護士法人への依頼が確実です。弁護士であれば法的代理権を持つため、損害賠償請求への反論、未払い賃金の請求、離職票の退職理由に関する交渉まで全て対応できます。傷病手当金の継続受給に影響する退職日の設定についても、法的観点からアドバイスを受けられます。

 弁護士法人ガイアに無料相談する 

3位|退職110番 — 社労士連携で傷病手当金の申請もサポート

料金43,800円(税込)
運営弁護士法人あおば
対応時間24時間
特徴社会保険労務士と連携。傷病手当金・失業保険の手続きをワンストップでサポート

料金は43,800円と高めですが、弁護士と社労士が連携しているため、退職手続きだけでなく傷病手当金の継続申請・失業保険の受給期間延長手続きまでトータルでサポートしてもらえます。「退職後の手続きが不安」「傷病手当金の申請方法がわからない」という場合に最適です。

 退職110番に無料相談する 

休職中に退職代行で辞める流れ|5ステップ

休職中に退職代行で退職する場合の流れは以下の5ステップです。申し込みから退職完了まで、最短即日で対応可能です。

ステップ1: 退職代行にLINEまたは電話で無料相談

休職中であること、傷病手当金を受給中であること、希望する退職日を伝えます。手元に健康保険証・雇用契約書・就業規則(休職規定のページ)があるとスムーズです。

ステップ2: 退職日の設定と注意事項の確認

傷病手当金の継続受給を希望する場合は、退職日に出勤しないことを業者と確認します。退職日は月末に設定するのがおすすめです(社会保険料の二重負担を避けるため)。

ステップ3: 退職届の作成・提出(退職代行が代行)

退職届のテンプレートを退職代行業者から受け取り、記入して郵送します。業者によっては退職届の作成自体を代行してくれます。

ステップ4: 会社への連絡は全て退職代行が実施

退職の意思表示、有給消化の交渉、貸与品の返却方法の確認、離職票・源泉徴収票の郵送依頼など、会社とのやり取りは全て退職代行が行います。会社からの電話に出る必要はありません。

ステップ5: 退職後の手続き

退職後は以下の手続きを行います。

  • 国民健康保険への加入(退職後14日以内)、または家族の扶養に入る
  • 国民年金への切り替え(退職後14日以内)
  • 傷病手当金の継続申請(協会けんぽまたは健康保険組合へ)
  • 失業保険の受給期間延長手続き(ハローワークへ。退職後30日+1ヶ月以内)
  • 住民税の普通徴収への切り替え(自動的に通知が届く)

休職中の退職で注意すべき3つのポイント

1. 社会保険料の未精算分を確認する

休職中は給与が支給されないため、会社が社会保険料(健康保険料+厚生年金保険料)を立て替えているケースがあります。退職時にまとめて精算を求められる場合があるため、退職代行に依頼する前に「立替金がいくらあるか」を確認しておきましょう。月額3〜5万円程度の社会保険料が数ヶ月分溜まっていると、10〜30万円の請求が発生する可能性があります。

2. 傷病手当金と失業保険は同時に受給できない

傷病手当金は「労務不能」、失業保険は「就労可能」が受給条件です。両方を同時に受け取ることはできません。一般的な流れは、傷病手当金を受給しながら治療に専念→就労可能になったら失業保険に切り替え、です。失業保険の受給期間延長手続きを忘れると、就労可能になった時点で受給権が消滅している可能性があるため、退職後30日+1ヶ月以内に必ず手続きしてください。

3. 民間の退職代行では交渉ができない

民間(一般企業)が運営する退職代行は、退職の意思を伝えることしかできません。傷病手当金に関する会社との交渉、有給消化の交渉、離職票の理由欄の交渉は、労働組合運営または弁護士運営の退職代行を選んでください。民間業者がこれらの交渉を行うと、弁護士法第72条に違反する「非弁行為」に該当します(詳しくは退職代行と非弁行為の解説を参照してください)。

退職代行を使わない方がいいケース

以下のケースでは、退職代行を使わずに別の対応をおすすめします。

  • 復職の意思がある場合: まだ退職を決断していないなら、主治医・産業医と相談し、復職プログラムを検討する方が選択肢を残せます
  • 会社と円満な関係を維持したい場合: 同じ業界で転職する予定がある場合、退職代行の利用が業界内の評判に影響するリスクがゼロではありません
  • 未払い残業代が多額にある場合: 退職代行ではなく、労働問題に強い弁護士に直接依頼するほうが回収額が大きくなる可能性があります

よくある質問

Q. 休職中に退職代行を使うのは違法ですか?

違法ではありません。民法第627条第1項により、労働者は理由を問わず退職の自由を持ちます。休職中であっても退職届の提出から2週間で雇用契約は終了します。会社の就業規則に「休職中の退職は認めない」と書かれていても、法律が優先されます。

Q. 休職中に退職したら傷病手当金はもらえなくなりますか?

健康保険法第104条の継続給付の要件を全て満たせば、退職後も傷病手当金を受給し続けられます。最も見落としやすいのは「退職日に出勤していないこと」という要件で、退職代行を使えばこの要件を確実にクリアできます。

Q. 休職中の退職で失業保険はもらえますか?

受給できます。ただし、傷病手当金の受給期間中は「労務不能」の状態なので、失業保険の受給期間延長手続き(最長3年)をハローワークで行い、就労可能になってから受給を開始する流れです。延長手続きの期限(退職後30日+1ヶ月以内)を過ぎると受給権を失うため、退職後すぐに手続きしてください。

Q. 休職中に退職すると損害賠償を請求されますか?

通常、請求されることはありません。退職は労働者の権利であり、休職中の退職自体が損害賠償の対象にはなりません。「辞めたら損害賠償を請求する」と言われた場合でも、これは退職を引き止めるための常套句です。心配な場合は弁護士運営の退職代行(ガイア法律事務所・退職110番)に依頼してください。

Q. 退職代行を使えば会社に出社せず退職できますか?

退職代行を利用すれば、会社への連絡は全て代行業者が行うため、出社する必要はありません。貸与品(社員証・PCなど)は郵送で返却でき、離職票・源泉徴収票などの書類も郵送で受け取れます。

Q. 休職中の社会保険料はどうなりますか?

休職中でも社会保険料の支払い義務は継続します。給与が支給されない場合は会社が立て替え、退職時に精算を求められるケースがあります。退職代行を利用する際は、未精算の社会保険料がいくらあるか事前に確認しておきましょう。

Q. 傷病手当金と失業保険は同時にもらえますか?

同時受給はできません。傷病手当金は「労務不能」、失業保険は「就労可能」が条件であり、矛盾するためです。傷病手当金を受給しながら治療→就労可能になったら失業保険に切り替える流れが一般的です。詳しくは退職代行と失業保険の解説を参照してください。

傷病手当金を守りながら退職するための判断チェックリスト

以下のチェックリストで、自分がどのパターンに該当するか確認してください。

  • 健康保険の被保険者期間が1年以上ある → パターンAまたはBで傷病手当金の継続受給が可能
  • 復職する意思がない → パターンA(退職代行で即退職)が最適
  • 有給休暇が多く残っている → パターンC(復職→有給消化→退職)を検討
  • 会社から損害賠償をほのめかされている → 弁護士法人ガイアまたは退職110番に相談
  • 退職後の手続き(傷病手当金・失業保険)が不安 → 退職110番(社労士連携)がおすすめ

休職中の退職は、タイミングを間違えると傷病手当金を失う可能性があります。まずは無料相談で、自分の状況に合った退職日と手続きを確認することをおすすめします。

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