退職代行後にやること|手続き7選チェックリスト【2026年】

※本ページにはプロモーションが含まれています
退職代行を使って職場とのやり取りを断ち切った——。しかし手続きが終わったのは「退職」だけです。
健康保険の切り替えは退職翌日から14日以内、国民年金への切り替えも同じく14日以内、離職票が届いたらすぐにハローワークへ——。退職後の手続きは想像以上に多く、期限も厳しいです。
特に退職代行を使った場合は、通常の退職と異なり会社から直接説明を受ける機会がないため、何をいつまでにすべきか把握できていない人が多くいます。退職代行利用後にやることを優先度順にまとめると7つあります。さらに、退職代行の運営タイプ(弁護士・労組・民間)による書類対応力の違いも比較します。
退職代行後の手続き一覧|優先順位付きチェックリスト
まずは全体像を把握しましょう。退職後にやることは大きく7つです。
| 手続き | 期限 | 場所 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| ①健康保険の切り替え | 退職翌日から14日以内 | 市区町村役場 / 勤務先の健保組合 | 🔴 最優先 |
| ②国民年金への切り替え | 退職翌日から14日以内 | 市区町村役場 | 🔴 最優先 |
| ③貸与品の返却 | 退職日〜2週間以内 | 郵送(簡易書留) | 🔴 最優先 |
| ④住民税の納付 | 納付書到着後(年4回) | コンビニ / 銀行 / ネット | 🟠 高 |
| ⑤離職票・書類の受け取り | 退職後2週間〜1ヶ月で届く | 郵送受け取り | 🟠 高 |
| ⑥失業保険の申請 | 離職票到着後すぐ | ハローワーク(居住地管轄) | 🟠 高 |
| ⑦確定申告の準備 | 翌年2月〜3月 | 税務署 / e-Tax | 🟡 中 |
退職代行の利用から退職完了までの全体の流れはこちらで解説しています。以下では各手続きの具体的な方法を1つずつ説明します。
①健康保険を14日以内に切り替える
退職日の翌日から健康保険証は無効になります。14日以内に新しい保険に切り替えないと、病院にかかっても全額自己負担です。
3つの選択肢と選び方
| 選択肢 | 概要 | 向いている人 | 手続き先 |
|---|---|---|---|
| 国民健康保険(国保) | 退職後に市区町村で加入する公的保険 | 収入がなくなる・転職まで時間がかかる人 | 市区町村役場 |
| 任意継続(最大2年) | 前職の健康保険を2年間継続 | 前職の保険料が国保より安い場合 | 前職の健保組合 |
| 家族の扶養に入る | 家族(親・配偶者)の健康保険の扶養家族に | 家族が会社員で扶養要件を満たす場合 | 家族の勤務先経由 |
収入が大きく減る場合は、国保の保険料が任意継続より安くなることが多いです。市区町村役場の窓口で試算してもらいましょう。
退職代行利用時の注意点
退職代行で退職すると、会社から「健康保険資格喪失証明書」が送られてくるまで時間がかかる場合があります。この書類がなくても、退職日が証明できる書類(退職証明書・雇用保険被保険者証など)があれば仮申請が可能です。市区町村役場で代替書類を使えるか確認してください。
保険証の郵送返却方法(添え状テンプレート付き)、任意継続・国保・扶養の選び方は退職代行後の保険証返却と健康保険切り替えガイドで詳しく解説しています。
②国民年金に14日以内に切り替える
会社員は厚生年金に加入していますが、退職後は第1号被保険者(国民年金)への切り替えが必要です。放置すると未納期間が発生し、将来の年金額が減ります。
手続きは市区町村役場の「国民年金担当窓口」で行います。持ち物は基礎年金番号がわかるもの(年金手帳・マイナンバーカード)と退職日が確認できる書類です。
保険料の免除・猶予制度
退職後で収入がない場合、国民年金保険料の「免除申請」または「猶予申請」ができます。失業を理由とした申請は、通常よりも審査基準が緩い「特例免除」が適用されます。ハローワークで離職票を受け取った後、役場で同時に申請するとスムーズです(日本年金機構: 保険料の免除制度・納付猶予制度)。
③貸与品を郵送で返却する
退職代行を使った場合、会社に行かずに貸与品を返却するのが基本です。退職代行後の荷物・私物の扱い方も合わせて確認してください。
返却すべきもの一覧
- 社員証・IDカード・セキュリティカード
- 健康保険証(退職日に使用済みの場合も返却)
- 制服・名刺・会社印
- 会社所有のPC・スマートフォン・タブレット
- 駐車場パス・鍵・通勤定期券
簡易書留での郵送手順
- 段ボールや封筒に梱包する
- 郵便局で「簡易書留」を指定して会社宛てに送る(追跡番号が残るため紛失トラブルを防げる)
- 送り状には「私物の受け取り先」として自分の住所・名前を記入する(私物の返送先を示すため)
- 送った日付・追跡番号を手元に記録しておく
④住民税の納付書が届いたら払う
退職後、会社が自動で天引きしていた住民税は、自分で納付する「普通徴収」に切り替わります。退職後に自宅へ納付書が届きます。
退職月によって扱いが変わります。1月〜5月退職の場合は、最終給与から残額が一括徴収されることが多いです。6月〜12月退職の場合は、翌年度分が普通徴収(年4回)になります。納付を放置すると延滞金が発生し、最終的に財産を差し押さえられる可能性があるため、納付書が届いたら忘れずに支払いましょう。
⑤離職票・源泉徴収票を受け取る
退職後2週間〜1ヶ月で、以下の書類が自宅に郵送されてきます。
- 離職票(失業保険の申請に必要)
- 源泉徴収票(確定申告・転職先の年末調整に必要)
- 健康保険資格喪失証明書(国保切り替えに必要)
- 年金手帳(会社が保管していた場合)
書類が届かない場合の対処法(運営タイプ別比較)
書類が届かない場合の対応力は、退職代行の運営タイプによって大きく異なります。これは競合記事にはほとんど掲載されていない重要な差です。
| 運営タイプ | 書類催促の対応力 | 対応可能な手段 |
|---|---|---|
| 弁護士法人(ガイア・退職110番など) | ◎ 最強 | 内容証明郵便の発送・労基署への申告代理・法的請求 |
| 労働組合(男の退職代行・わたしNEXTなど) | ○ 中程度 | 団体交渉として書類発行を要求(会社は拒否しにくい) |
| 民間 | △ 弱い | 電話・メールによる催促のみ(法的強制力なし) |
書類トラブルが心配な場合は、弁護士法人系の退職代行を選ぶのが安心です。
自分で催促する場合の手順
- 会社の総務・人事部門へ電話またはメールで書類の発行を請求する
- それでも届かない場合は「労働基準監督署」に相談する(源泉徴収票の発行は所得税法第226条第1項で義務付けられています)
- 離職票が届かない場合の対処法はハローワークへの仮申請を含む3段階で解説しています(雇用保険法第12条で発行が義務付けられています)
退職手続き自体はスムーズでしたが、退職後のサポートは特になかったのが残念でした。
出典: フィジビリ
退職後のサポートが手薄な業者を選んだ場合は、上記の手順で自分で対応する必要があります。
⑥失業保険を申請する(離職票到着後すぐ)
離職票が届いたら、すぐに居住地を管轄するハローワークへ行って失業給付の手続きをしましょう。申請が遅れると、受給できる期間が短くなります。
自己都合退職 vs 特定理由離職者
| 区分 | 給付制限期間 | 該当するケース |
|---|---|---|
| 自己都合退職(一般) | 7日間 + 給付制限期間あり (2025年4月の法改正で従来より1ヶ月短縮) | 自分の意思で辞めた場合 |
| 特定理由離職者 | 7日間のみ(給付制限なし) | ハラスメント・長時間労働・体調不良・会社都合に近いケース |
| 特定受給資格者(会社都合) | 7日間のみ(給付制限なし) | 倒産・解雇・退職勧奨など |
ハラスメントや心身の不調が退職の原因なら、ハローワークで「特定理由離職者」として認定を受ける手続きをしましょう。退職代行を使う理由になったケースが認定要件を満たすことは多くあります。詳細は退職代行と失業保険の全解説をご確認ください。
有給消化ができていない場合は、退職代行を通じて交渉することも可能です。退職代行で有給消化できる仕組みと注意点も参考にしてください。
⑦確定申告の準備をする(年途中退職の場合)
退職した年に新しい職場で年末調整を受けられなかった場合、翌年の2〜3月に確定申告が必要です。確定申告をすると、過払いの所得税が戻ってくる(還付申告)ことがほとんどです。
確定申告が必要なケースは以下のとおりです。
- 年の途中で退職し、その年内に転職しなかった(年末調整未実施)
- 複数の会社から給与を受け取った
- 副業の収入が年間20万円を超えた
申告に必要なものは「源泉徴収票(前職分)」「マイナンバーカード」「還付金の振込先口座」です。源泉徴収票が届いたら紛失しないよう大切に保管してください。
会社からの連絡が来たときの対処法
退職代行を使っても、会社から直接電話や連絡が来ることがあります。以下の判断基準で対応しましょう。
| 連絡の種類 | 対応方針 | 理由 |
|---|---|---|
| 「辞めないでほしい」「話し合いたい」 | ✅ 無視してOK | 退職の意思は退職代行を通じて既に伝達済み。再度の説明義務はない |
| 「損害賠償を請求する」 | ✅ 無視してOK | 正当な退職で損害賠償が認められるケースはほぼない(民法624条の2) |
| 「貸与品を返してほしい」「書類を送る」 | ⚠️ 対応が必要 | 実務上の手続きが必要。退職代行業者経由での対応も可 |
| 「社会保険料の精算について」 | ⚠️ 対応が必要 | 金額を確認して必要な支払いをする必要がある |
引き止めや脅しの連絡は完全に無視してかまいません。ただし、書類・返却物・精算など実務上必要な連絡は対応が必要です。不安な場合は退職代行業者に引き続き連絡の窓口となってもらいましょう。
よくある質問
退職後の手続きを放置するとどうなりますか?
健康保険を14日以内に切り替えないと、その期間の医療費が全額自己負担になります。国民年金を放置すると未納期間が発生し、将来の年金額が減ります。住民税を放置すると延滞金が発生し、最終的には財産を差し押さえられる可能性があります。早めに対応することをおすすめします。
退職代行を使っても保険証はいつまで使えますか?
退職日当日までは有効です。退職日の翌日から保険証は使えなくなります。退職翌日から14日以内に新しい健康保険(国保・任意継続・家族の扶養のいずれか)に切り替えてください。
退職代行を使うと離職票や源泉徴収票がもらいにくくなりますか?
書類の発行は会社の法的義務です。源泉徴収票は所得税法第226条第1項で退職後1ヶ月以内の発行が義務付けられており、離職票は雇用保険法第12条に基づき発行されます。退職代行を使っても権利は変わりません。届かない場合は弁護士系退職代行・ハローワーク・労働基準監督署に相談できます。
失業保険は退職後いつからもらえますか?
ハローワークで申請後、7日間の待機期間があります。自己都合退職の場合はこれに加えて給付制限期間があります(2025年4月の法改正で従来より1ヶ月短縮)。ハラスメントや病気など正当な理由がある場合は「特定理由離職者」として認定されると、7日間の待機後すぐに受給できます。
退職後の複雑な給付金申請をサポートしてくれるサービスはありますか?
失業保険・傷病手当金など退職後の給付金申請をサポートする「転職×退職サポート窓口」があります。退職代行を利用した後の複雑な手続きに不安な方におすすめです。
退職代行の種類によって書類の催促力は違いますか?
違います。弁護士法人の退職代行は内容証明郵便の送付や労働基準監督署への申告代理など法的手段が使えるため最も対応力が高いです。労働組合系は団体交渉として書類発行を要求できます。民間は電話・メールによる催促のみです。書類トラブルが心配な場合は弁護士法人系を選ぶことをおすすめします。
手続きが終わったら次のステップへ進む
退職後の7つの手続きをすべて終えたら、転職活動のスタートです。優先順位をまとめると次のとおりです。
- 健康保険・年金の切り替え(14日以内・最優先)
- 貸与品の返却(2週間以内)
- 離職票到着後すぐ失業保険申請
- 住民税の納付(納付書が届いたら)
- 確定申告の準備(翌年2〜3月)
退職代行を選ぶなら、書類催促まで対応できる弁護士法人系をおすすめします。まだ退職代行を選んでいない方、または再度利用を検討している方は、ぜひ以下のサービスを参考にしてください。
