退職代行の貸与品返却|郵送手順と品目別早見表

退職代行の貸与品返却|郵送手順と品目別早見表

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労働問題専門メディア編集部

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「制服やノートPCを返さないまま辞めたら、横領で訴えられるのではないか」——退職代行を検討する人の多くが、この不安で申し込みをためらいます。

結論、退職代行を使っても、会社から借りた貸与品は郵送で返却できます。出社して直接手渡す必要はありません。返す意思を示して実際に発送する限り、刑事責任が生じることもまずありません。

この記事では、退職代行を使った場合の貸与品返却の5ステップ、品目別の「返却方法×送料×期限」早見表、制服クリーニング費用の法的な考え方、返さなかった場合の横領罪・身元保証人リスク、返却トラブルに強い退職代行の選び方を順に解説します。会社に残した「自分の私物」を受け取る方法は、退職代行で荷物を郵送で受け取る手順で別途まとめています。

退職代行を使った会社の貸与品の郵送返却手順の解説

退職代行を使っても貸与品は郵送で返却できる

退職代行を利用しても、貸与品の返却作業そのものは本人が行います。退職代行が代わりに会社へ物を届けてくれるわけではありません。ただし「本人が郵送で返す」旨を会社へ伝え、返却先の部署や住所を確認するのは退職代行の役割です。出社は不要で、上司や同僚と顔を合わせる場面も発生しません。

まず、「返却する会社の所有物(貸与品)」と「受け取る自分の所有物(私物)」を分けて考えることが出発点です。方向と送料負担が逆になるため、混同すると発送が遅れます。

区分物の所有者送る方向送料負担
貸与品(本記事)会社本人 → 会社へ返却元払い(本人負担)が原則
私物本人会社 → 本人へ郵送着払い(会社負担)が一般的

返却が必要な貸与品の一覧

「会社から支給・貸与されたもの」はすべて返却対象です。うっかり自宅に持ち帰ったままになりやすい物も含めて、以下を確認してください。

カテゴリ具体例
ID・アクセス関連社員証・入館ICカード・名刺・社用印鑑・セキュリティトークン
デジタル機器貸与PC・貸与スマホ・タブレット・USBメモリ・外付けHDD・モバイルルーター
制服・装備制服・作業着・安全靴・ヘルメット・エプロン・防寒着
物理的な鍵ロッカー鍵・事務所鍵・社用車キー・金庫の鍵
書類・データ業務マニュアル・機密書類・顧客リスト・社用の記録媒体
金銭・その他健康保険証・通勤定期券(現物支給分)・社用携帯のSIM・貸与工具

健康保険証は退職翌日から無効になるため、退職後すみやかに返却します。保険証の返却手順と健康保険の切り替えは退職代行後の保険証返却ガイドで詳しく解説しています。

貸与品を郵送で返却する5ステップ

退職代行を使った場合、貸与品を返し終えるまでのプロセスは以下の5ステップで完了します。会社と直接やり取りする必要はありません。

貸与品返却の5ステップ1リスト化貸与品を洗い出す2返却先確認代行経由で部署を確認3品目別に梱包精密機器は専用便で4元払い発送追跡番号を残す5代行に通知追跡番号を共有する・社員証やICカードなど再発行が手間な小物は「簡易書留」で送ると安全・貸与PC・スマホは各社の「パソコン専用宅配便」で破損リスクを回避※目安:退職日から1〜2週間以内に会社へ届くよう手配する
退職代行を使った貸与品返却の流れ(本人が郵送・出社は不要)

ステップ1:貸与品をリスト化する

まず、会社から借りている物を思い出せる限り書き出します。自宅に持ち帰っている社員証・貸与PC・制服のほか、通勤定期券やロッカー鍵など見落としやすい物も忘れずに含めます。上の一覧表を使ってチェックすると漏れが減ります。

ステップ2:返却先を退職代行経由で確認する

返却先は「自分が所属していた事業所(店舗・支店)」か「本社の人事・総務部」のどちらかです。部署を間違えると社内で行方不明になり、後日「返ってきていない」と言われるトラブルにつながります。退職代行に「貸与品の返却先の部署・住所・宛名」を会社へ確認してもらいましょう。

ステップ3:品目別に梱包する

梱包は品目ごとに方法を変えます。精密機器(PC・スマホ)は緩衝材で保護し、精密機器専用の宅配便を使います。社員証・鍵・ICカードは小さく紛失しやすいため、まとめて封筒に入れ、後述の簡易書留で送ります。制服は洗濯・乾燥のうえ、シワを伸ばして畳みます。返却物の内訳を書いた「返却物リスト(同封メモ)」を必ず入れ、何を返したかを会社が確認できるようにします。

ステップ4:追跡番号付きで元払い発送する

返す側が送料を負担する元払い(発払い)が原則です。普通郵便は「届いていない」と言われるリスクがあるため避け、追跡番号が残る宅配便・簡易書留で送ります。高価な機器は補償の付く方法を選びます。発送控え(伝票の控え)は最低1年は保管しておくと安心です。

ステップ5:追跡番号を退職代行経由で会社に通知する

発送後、追跡番号と発送日を退職代行に伝え、会社へ共有してもらいます。これで「返却の意思を示し、実際に発送した」事実が記録として残り、未返却を理由にしたトラブルを防げます。退職手続き全体の流れは退職代行の流れ(申込みから完了まで)もあわせて確認してください。

品目別の返却方法×送料×期限 早見表

貸与品は「まとめて1箱」で送れば良いわけではありません。紛失リスク・破損リスク・再発行の手間が品目ごとに違うため、送り方を分けるのが安全です。以下の早見表を使って、手元の貸与品ごとに最適な返却方法を選んでください。

品目推奨の返却方法送料負担返却期限の目安
社員証・ICカード・鍵簡易書留(追跡+補償あり)元払い退職後1週間以内
貸与PC・スマホ・タブレット精密機器専用の宅配便元払い退職後1週間以内
制服・作業着・安全靴洗濯後、追跡付き宅配便元払い退職後1〜2週間以内
名刺・書類・マニュアル追跡付き宅配便(機密は書留)元払い退職後1〜2週間以内
健康保険証簡易書留(本人・扶養家族分)元払い退職後すみやかに
通勤定期券(現物支給)簡易書留、または払戻し精算元払い退職後1週間以内

送料は宅配便1箱でおおむね1,000〜2,500円(サイズ・距離による)、簡易書留は基本料金+320円が目安です。会社から「着払いで構わない」と指示があった場合のみ着払いにします。指示がない限りは元払いが無難です。

制服のクリーニング費用は誰が負担する?

「制服はクリーニングに出してから返すのがマナー」とよく言われます。しかしクリーニング代を労働者が負担する義務があるかどうかは、就業規則や労働契約の定め次第です。マナーと法的義務は分けて考える必要があります。

就業規則・契約の定めクリーニング費用の扱い
「退職時はクリーニングして返却」と明記あり原則その定めに従う(自己負担)
定めがない会社が一方的に費用を負担させることはできません。洗濯して清潔にした状態で返せば足ります

就業規則は、労働者の負担に関わるルールを定める場合に記載が求められる文書です(労働基準法第89条)。逆に言えば、就業規則にクリーニング負担の定めがなければ、退職者に費用を押し付ける根拠はありません。この場合は家庭で洗濯・乾燥し、シワを伸ばして畳んで返せば十分です。

また、会社が「クリーニング代を給料から天引きする」「返さなければ違約金を払え」と主張してきても、あらかじめ賠償額を定めておく取り決めは労働基準法第16条で禁止されています(労働基準法第16条)。制服の扱いで不当な請求を受けそうな場合は、交渉できる労働組合型・弁護士型の退職代行に相談すると安全です。

貸与品を返さないとどうなる?横領罪と身元保証人リスク

貸与品を故意に返さない行為には、想像以上に重いリスクがあります。ただし「返す意思を示し、実際に発送する」限り、これらのリスクは発生しません。順に確認します。

刑法上のリスク — 横領罪と業務上横領罪

会社の所有物(貸与品)を故意に返さず自分の物にする行為は、刑法第252条(横領罪)または第253条(業務上横領罪)に該当するおそれがあります。

条文内容法定刑
刑法第252条自己の占有する他人の物を横領した者5年以下の拘禁刑
刑法第253条業務上自己の占有する他人の物を横領した者10年以下の拘禁刑

条文はe-Gov法令検索(刑法)で確認できます。業務上横領罪は、業務で扱う物品(貸与PC・社用車など)を対象にした場合に適用され、通常の横領罪より重くなります。もっとも「うっかり持ち帰ったまま退職した」程度で刑事罰になることはありません。問題は会社から返却を求められても意図的に応じない場合です。

損害賠償と身元保証人(親)へのリスク

貸与品を紛失・破損したまま返さない場合、会社から損害賠償(弁償)を求められることがあります。見落とされがちなのが、この請求が入社時に署名した「身元保証人」(多くは親や親族)にも及ぶ可能性がある点です。本人が対応しないと、家族に会社から連絡が行くこともあります。

ただし身元保証人の責任は無制限ではありません。身元保証に関する法律(身元保証ニ関スル法律)により、以下の保護が定められています。

  • 賠償額の減免:裁判所は、会社の監督の落ち度や保証に至った事情を考慮し、賠償責任の有無・金額を軽減できる(同法第5条)
  • 保証期間の上限:期間を定めない身元保証契約は原則3年、定めても最長5年で効力を失う(同法第1条・第2条)
  • 賠償額の上限明示:2020年の民法改正により、身元保証契約には賠償の上限額(極度額)の定めが必要(定めがなければ無効)

詳細はe-Gov法令検索(身元保証ニ関スル法律)で確認できます。いずれにせよ、貸与品を素直に返却すれば損害賠償も身元保証人への波及も起こりません。「返さずに逃げる」より「返して終わらせる」方が、本人にも家族にも安全です。

退職代行タイプ別 返却対応力を徹底比較

貸与品の返却自体は本人が行いますが、会社が返却先を教えない・不当なクリーニング代や違約金を請求するといったトラブルが起きた場合、退職代行のタイプによって対応できる範囲が変わります。

代行タイプ返却先の確認請求トラブルへの対応
民間業者型伝言で確認は可能交渉権がなく、請求への反論は不可
労働組合型可能団体交渉権で不当請求に交渉対応
弁護士型可能損害賠償・違約金請求に法的対応(内容証明・示談)

返却がスムーズに進みそうなら民間業者型でも十分です。一方、会社と揉めそう・損害賠償をちらつかされている場合は、交渉権のある労働組合型か弁護士型を選びましょう。以下、返却トラブルまで見据えて選べる3サービスを紹介します。弁護士型を軸に検討したい場合は弁護士の退職代行の選び方も参考になります。

退職代行 即ヤメ — 労働組合型で返却先の確認・交渉も可能

サービス名退職代行 即ヤメ
料金(税込)24,000円(キャンペーン税込)
通常28,000円
運営元労働組合
対応時間24時間
即日対応
支払い方法後払い可

即ヤメは労働組合運営のため団体交渉権を持ち、貸与品の返却先確認から不当請求への交渉まで対応できます。LINEのみで申し込みから返却手配の相談まで完結でき、電話は不要です。料金は24,000円(キャンペーン税込)で、後払いにも対応しているため、退職前で手元資金が少なくても依頼しやすいのが強みです。

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弁護士法人ガイア法律事務所 — 損害賠償・違約金請求に法的対応

サービス名弁護士法人ガイア法律事務所
料金(税込)25,300円〜
運営元弁護士法人
対応時間24時間
即日対応
対応範囲内容証明・損害賠償・示談すべて

会社が貸与品を口実に不当な損害賠償や違約金を請求してくる、身元保証人(親)に連絡が行った——こうした法的な対立が予想されるケースで唯一対応できるのが弁護士型のガイアです。弁護士法人のため、内容証明による正式な反論・示談交渉・未払い賃金請求まで一貫して任せられます。25,300円〜の費用は、「不当請求を止めて安全に退職を終わらせる」ための投資として妥当です。

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退職代行ヒトヤスミ — 最安16,500円で返却の相談までフォロー

サービス名退職代行ヒトヤスミ
料金(税込)16,500円
運営元民間(弁護士監修)
対応時間24時間
即日対応
特徴全額返金保証・転職支援付き

「大きなトラブルはなさそうだが、返却の進め方だけ相談したい」——そんな人に最適なのが業界最安クラスの16,500円で使えるヒトヤスミです。弁護士監修の民間サービスで、貸与品の返却先や送り方の相談にも対応し、退職後のアフターサポートも用意されています。全額返金保証があるため、初めての退職代行でも試しやすいのが強みです。

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よくある質問(FAQ)

Q. 退職代行を使うと貸与品は誰が返却する?

A. 返却作業自体は本人が行います。退職代行は「本人が郵送で返す」旨を会社へ伝え、返却先の部署や住所を確認する役割です。出社して直接手渡す必要はなく、追跡番号付きの宅配便で元払い発送すれば完了します。

Q. 貸与品を返さないまま退職すると罪になる?

A. 会社から返却を求められたのに意図的に返さない場合、刑法第252条の横領罪や第253条の業務上横領罪に問われる可能性があります。ただし返す意思を示して実際に郵送する限り、刑事責任が生じることはまずありません。

Q. 貸与品の郵送料は自分が負担する?

A. 返す側が送るため、元払い(自己負担)が原則です。会社から「着払いで送ってほしい」と指示された場合のみ着払いにします。送料は宅配便1箱でおおむね1,000〜2,500円が目安です。

Q. 制服はクリーニングしてから返さないといけない?

A. クリーニング代を労働者が負担する義務は、就業規則や契約に明文の定めがある場合に限られます。定めがなければ会社が一方的に負担させることはできず、洗濯して清潔にした状態で返せば足ります。不明な場合は退職代行経由で確認しましょう。

Q. 貸与された社員証やICカードはどう送ればいい?

A. 社員証・入館ICカード・鍵など再発行に手間のかかる小物は、追跡と補償のある簡易書留(郵便)で送るのが安全です。普通郵便は「届いていない」と言われるリスクがあるため避けてください。

Q. 貸与されたパソコンのデータは消していい?

A. 個人アカウントのログアウトや同期解除は自分で行って構いませんが、初期化は会社の許可を得てからにします。無断の初期化はデータ破壊とみなされるおそれがあるため、退職代行経由で「初期化してよいか」を確認するのが安全です。

Q. 貸与品の返却期限はいつまで?

A. 法律に明確な期限はありませんが、実務上は退職日から1週間以内、遅くとも2週間以内に会社へ届くよう手配するのが目安です。返却が遅れると離職票などの書類の発行が遅れる一因にもなります。

退職代行の依頼前に今日からできる3つの準備

貸与品の返却をスムーズにするために、依頼前の今日からできる準備が3つあります。どれも30分以内で終わります。

準備1:貸与品を一箇所にまとめる

自宅に持ち帰っている社員証・貸与PC・制服・鍵などを一箇所にまとめておくだけで、退職連絡後の発送準備が最短10分で済みます。この記事の早見表を見ながら、品目ごとに送り方をメモしておくと完璧です。

準備2:発送資材と返却物リストを用意する

宅配便用の段ボール(コンビニで300円程度)・緩衝材・封筒を用意し、返した物の内訳を書いた同封メモを作っておきます。精密機器がある場合は、精密機器専用便の集荷方法も事前に調べておくと当日慌てません。

準備3:退職代行にLINEで無料相談する

貸与品の返却先確認や不当請求への対応範囲を、契約前に相談するだけで進め方がつかめます。即ヤメ・ヒトヤスミはLINEで無料相談が可能です。相談したからといって必ず契約する必要はありません。

この3つの準備を今日のうちに済ませておけば、退職代行を依頼した瞬間から、貸与品の返却を迷わず進められます。

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